みんなではむ日記 老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言 2003年5月の日記


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老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言

4月に日記を開始してから我が家のくーちゃんは、先日5月18日に<2歳8ヶ月と3日>のハム生涯を閉じました。様々な症状に悩まされながらも、楽しく・たくましく闘病生活を送ったくーちゃんの闘病記録と介護の工夫、そして11月16日に弟分になった新入りのキンクマのももちゃんの記録です。

2003年5月の日記

19件の日記が見つかりました。1件目から、10件目まで表示しています。
  • くーちゃんの頑張りを回想して・・・
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-30 18:30:02
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    くーちゃんが旅立って、もうすぐ2週間。くーちゃんの存在はますます大きくなっているような感じがする。記憶が鮮明なうちに、まだ日記に記していない、亡くなる前日の頑張りを記録に残そうと思った。

     体温が下がり始めた16日の金曜日の夜。「朝まで持たないかも」という不安を抱えながら、くーちゃんは乗り切ってくれた。土曜の朝、うまく飲み込みも出来なくなってきていたくーちゃんを見て「苦痛緩和最優先のため、もう補液の注射はやめよう」と、だんなさんと決めたはずだった。でもその日の午前中、2%2C3歩動くと倒れこんでしまうような体で、よろよろとトイレに行こうとしたり、口元にぬれた指先を持っていくと口を動かすしぐさをみて、「おしっこも出ているし、喉が渇いているのかも」と、事後報告で注射をしてしまった。なんて意志の弱い私・・・。その後、ひまわりの種を口元に近ずけたら口に入れようとして、毛繕いをしたのが最期の力強い姿になった。何時間か前には、ほとんど身動きもしない状態だったのに、どこからこんな力が出てくるのかと思うほど頑張っていたと思う。
     午後になり、だんなさんも帰ってきて一緒に様子を見ていたら、「いつの間に」というぐらいの隙に、「食べるはずは無いけれど念のため」とペットボトルのキャップに出しておいたスペシャルフードを舐めたような形跡が残っていた。絶対に食べられるような状態じゃないのに・・・。直ぐ力尽きて倒れこむのに動こうとする姿をみて、「虹の橋に向けて歩き出そうとしているのか?はたまた、生きるため死の淵から抜け出そうとしているのか?・・・わからなくなった」と、後にだんなさんは話してくれた。結局、この日の晩も注射をしてそれが最後となった。夜中の注射はおしっこも出なくなっていたので注射はしなかった。土曜の夕方の5時にりんご汁をなめたのが最期の食事になった。それ以降は薬もブドウ糖も舐められなくなった。
     夜の9時には頬袋の弾力がなくなった。手足がだらりとするようになった。真夜中を過ぎて、呼吸が早くなったり遅くなったりする回数が多くなり、顔や、完全に体勢保持が不可能になった体をぴくっ、と少し動かしたり・・・。辛い状態が続く・・・。日付けが変わる頃には頭が明らかに冷たくなり始めた。
     命ある最後の夜はくーちゃんを挟み、みんなで川の字になって見守った。写真はその時のくーちゃんの生きている最後の姿。夜が明けて18日の朝、くーちゃんは、やっと苦しみから解放されたね・・・。

     くーちゃんのお骨の傍には欠かさず花を添えている。魂がまだ、今までと同じ場所にある<四十九日>の間は、その花々がくーちゃんが歩く道に沿って咲いているはず・・・。虹の橋と我が家をつなげる入り口をくーちゃんに教えてあげるため、くーちゃんのお骨と巣箱を置く棚を、北海道の工房に依頼していて、今はデザイン起こしの最中。本当は早く土に返してあげるのが良いのだろうけれど、我が家は仕事の都合で住居が安定しないのが実情。お参りにいけないような場所の土に返してしまう事はしたくなかったので、土に返す事ができるようになるまでのくーちゃんの落ち着く場所を作ることにしたのだ。これで決して道に迷うことは無いはず。だからくーちゃん、楽しみにしててね・・・。

    *天使なくーちゃんの独り言*
    スーちゃんはじめまして。そして月誕生日?おめでとう!一日一日を大切にね。
    今日はごまちゃんが薬とスペシャルフードをお譲りの為、コロンさんに会いにいったんだよ。「ごまちゃんって変な人」って、コロンさんに思われなかったかなア?お行儀よくしてたのかなあ、大丈夫だった?ごまちゃん?
    >・・・多分ねえ。(^-^;;;
     今度はゆうさんにも会いたいね。

  • 挨拶へ
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-26 23:13:49
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    昨日の日曜日でくーちゃんがお星様になり一週間・・・。土曜日に、お世話になった<アンドレ動物病院>にごあいさつに行った。

     副院長先生とお話をするときにきちんと診察室に通され、最期の状況をきちんと聞いてくださった先生、本当にお世話になりました。昨年9月に痙攣のような状態になり、動物病院を探しまくったとき、いろいろなところに断られたのに、「連れて来てください」といってくれて、それ以後、いろいろな症状に対応してくれたこの病院の院長・副院長先生。「力不足で・・・」と言っておられましたが、この病院なしではここまで生き延びることが出来なかったでしょう。
    この病院でくーちゃんは、病気で初めての診察を受けてから、以後病院に通い続けた期間がもっとも長いハムスターだったそうな・・・。それだけがんばったということだね、くーちゃん。
    くーちゃんは亡くなる前日にも「がんばって生き続けようとしているんだ」と改めて感じさせるようなことを何度も私たち家族に見せてくれたんだよね。
    次回はその頑張りを日記にきちんと書くからね、くーちゃん。

    ところで・・・、今日の地震にびっくりした私は思わず、くーちゃんの骨壷を握り締めて、いつでも逃げられる体勢を作ってました。

    *天使なくーちゃんの独り言*
    写真は4月の時の元気に滑車を回してるときのだよお。年をとっても滑車大好きだったの。
    姫ちゃん地震にびくともせず、食べていたんだね。僕は前に地震のときに眠ってて、気付かなかったんだよ。
    さっちゃん、からだお大事にね。
    グミグミズはそれぞれの新しい家族としあわせになるんだよお~~~!!

  • ターボちゃん、病気なんかに負けないでね!
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-24 02:56:27
  •  くーちゃんの看病をしてた時からかなり睡眠不足のはずなのに、夜はまだやっぱり眠れなくて、夜中にカキコしている<ごま>です・・・。
    今頃くーちゃんは自由になった体で、こんな私の様子を伺いながら、この部屋のあちこちを探検しているのかしら・・・。それとも虹の橋のほうに行って、みんなと遊んでいる最中かなあ・・・?それにしてもノンちゃんマスコット、似ていますねえ。きっと、互いにご挨拶しあっているでしょう。

     コロンさん、ターボちゃんの腫瘍が少しでも進行が遅いことを祈ってます。ハムスターの症状って残酷ですよね・・・。うちの子の写真を整理していて分かったんですが、年始ぐらいに始まった薄毛から脱毛の進行が、亡くなる前の一ヶ月で急激にスピードアップしていることに気がつきました。体に出来た水ぶくれのような腫瘍も亡くなる10日前はほとんど見当たらなかったのに、1週間前に気付いてからは、あっという間に何個も体中に出来てしまいました。今年になってからアガリスクとかも飲んでいましたが、もっと健康なときから、与えたりしていれば良かったなあ・・、といろいろ考えてしまいました。何もしてあげられないようなもどかしさもあるかもしれませんが、コロンさんがそばに居るだけできっとうれしいはずですから、一緒の日々を大切になさって下さいね。

     だから、ター君も姫ちゃんもトイレが駄目だって全然オッケーよ!!元気なこと、それだけで素敵なハム人生だもの。(ゆうさんの掃除がちょっと大変ですけどね・・・)

    *天使なくーちゃんの独り言*
    そういえばOIRAXさんのところのグミグミズは元気なのかなあ・・・。

  • 時間・・・
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-22 12:12:02
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    くーちゃんがお星様になり私たちの手から旅立って4日経った。
    日曜の朝に亡くなってから翌日のお葬式までの朝までという短い時間が、私たちにとって最後の時間になってしまった。とても短い時間だったと思う。
    「明日なんて来なければいい」と何度も思った。
    もうくーちゃんの体に触ることが出来ないと思っただけで、辛かった。
    お葬式の時には雨は何とか止んでくれたので、煙突を見つめることが出来た。
    「熱くて苦しいんじゃないのかな?あんなに小さな体なのに、こんな辛い思いをして・・・」
    そう思っただけで、どうしようもなくなる自分がいた。

    ちいさな我が子は更に小さくなって、私たちのところに戻ってきた。
    少し大きすぎる白い陶器の容器は骨袋に包まれて、いつも水槽があった場所にちょこんとたたずんでいる・・。
    高齢のせいもあって、お骨の形はあまり残らなかったけれど、それでも、
    小さいころによく私の指を噛んだ小さな歯は、しっかりと残っていた。
    ちょっとした物音で「くーちゃんが何処かから出てくるんじゃないか・・」
    と振り返ったりしてしまう。でも白い包みを見るたびに現実に引き戻される。

    <時間の経過>は気持ちを整理するためには必要だけれど、時にそれは、残酷なような気がする。だって、くーちゃんと過ごした時間は私たちの中で少しずつ<過去>のことになり始めようとしているから・・・。
    先週の今頃は共に時間を過ごしていたのに、今は止まったままの滑車と顔をのぞかすことの無い巣箱、<あるじ>を亡くした水槽・・・・。
    時間が経てばたつほど、記憶が薄れていきそうで、この3日間はすごく怖かった。
    最期は辛い状態が多かったけれど、それでも一つ一つのことが、私たちにはくーちゃんと過ごした大切な時間だったから・・・。

    たまに感傷的になったり、記録が長くなったり、皆様にご迷惑をかけるかもしれないけれど、でも私はここのHPが大好きなので、この日記にもっと元気だったころの写真や記事を載せたいと思った。何もしないで寝込んでばかりじゃいけない気がした。
    くーちゃんという我が子がこの世に存在した事実を、少しずつ記録に残していこうと思い、また、こうやって日記を書き始めよう・・・、と思う。

    PS,皆様の書き込みで何度も涙涙でした。ありがとう。

  • 虹の橋へ旅立ちました
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-18 14:44:11
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     5月18日の朝6時25分にくーちゃんは旅立ってゆきました。体温の低下を感じてから丸1日以上がんばってくれました。昨晩はだんなと2時間交替で休んでいましたが、5時に交替後、連日の睡眠不足がたたっていた私はうとうとしてしまいました。
     はっと気がつくと6時12分で「いけない!!」と思いくーちゃんを見ると、時々体や顔を少し動かし、呼吸は変わらない状態でした(あとで書こうと思いますが、昨晩はもう、自分ひとりでは体を支えられない状態でした)。この後、右側を下側にして休んでいたくーちゃんは左の後ろ足でお腹の辺りを少し掻いていました。
    6時15分に一度呼吸回数が70回代/分に低下しますが一過性で直ぐ戻りました。
    18分になると呼吸回数が急激に減り、大きく努力様になり、携帯酸素を使いました。
    22分になると、胸郭のうごきが無くなって来ました。
    だんなと二人で確認しましたが心拍も聴診器で聞こえなくなり、25分に私たちの手の中でくーちゃんはお星様になり、永眠しました。今思うと、くーちゃんはわたしが起きるのを待っていてくれたのでしょう。
     肛門からずっと出ていた粘液で硬くなったしっぽや汚くなったお腹の毛は、ボディーソープで洗ってきれいにしてあげました。毛を乾かす都合で手や足を伸ばしてもらっていたのもあり、今も手足はその状態ですが、穏やかな顔つきをしています。
     
     いまは、花や好きな食べ物で囲まれています。あした、自宅や職場から比較的近いところにある場所で朝9時からお葬式をする予定です。本当はゆうさんのハー君と同じペット霊園も一緒に候補にあがったのですが、だんなも仕事に都合をつけてくれるというので、職場から近い場所に決めました。

     何かしていないと泣いてしまうので、こうやって日記を書いています。写真はフラッシュを使っていないのでピンボケしてますが、亡くなる前日の昼間の写真です。お腹のほうはすごく汚れていてかわいそうなので、頭のほうから撮影しました。最後はすごく痩せてしまいましたがこれはまだ良いほうです。最後は31グラム、前日との体重比は1グラムなのでくーちゃんの魂は1グラムのようです。きっと今も日記を書く私のそばに、その魂はいるのかな・・・、と思います。 
     
     ターボちゃん、コロンさん、通院がんばってね。二人とも体調が早く良くなると良いですね。それとゆうさん、お互いの愛ハムは、同じ病院の先生が主治医ということで、いつか、くーちゃんをゆうさんのところのハムちゃんずと対面させたいと思っていましたが、出来なくなってしまいました。くーちゃんのこと大事な存在といってくれてありがとう。とってもうれしかったです。もちろん、そのほかの皆さまにも感謝でいっぱいです。祈ってくださってありがとう・・・。いろいろこの日記を気にかけてくださってありがとう。また落ち着いたら少しずつ、前の日のこと、元気だったころのことなど、書いてみようと思っています。

  • 奇跡のように・・・
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-17 08:10:55
  • 朝になりました。
     くーちゃんは手足は冷たいのですが、保温によって体幹部は夜から更に下がってはいないようです。でも、もうほとんど目は開かないです。だんなと今後の対応を話しました。補液をしても痛い思いをするし、回復を期待して・・・、という目的の意味では、どうしても無理がある・・・、と判断しました。辛い選択ですが「少しでも安楽に、苦痛を少なく」という意味で、今朝から補液の注射もやめることにしました。
     
     実は経口的には夕方からほとんど入っていないにもかかわらず、多分、補液の影響でしょう。おしっこが出ています。しかも明け方の2回はトイレを自分でよろよろと探して、トイレでしたのです。それを見た私もトイレにこもって泣いてしまいました。自分たちが注射という医療行為をしていただけに、「出来ることをあえてしない」という決断がこれほど辛いとは思いませんでした。補液を辞めることで今後おしっこが出なくなる時が来るでしょうが、これ以上の無理な延命処置ははくーちゃんにとっては痛いだけ・・・。「ゆっくり、痛い思いをすることなく休養できる環境を整えること」が第一だと考えました。
     それにしても一晩持ちこたえたことが奇跡としか思えません。目もほとんど開くことが出来ません。抱かれてもほとんど身動きしない状態なのに・・・。くーちゃんにみんなの応援が届いているからでしょうか?呼吸はゆっくりになったり速いものになったり、というのを繰り返しています。でも寝ている顔はおだやかだと思います。そんなかおをみてまた涙・・・。泣いてばかりいる私のそばで、だんなは気丈にもほとんど涙を見せません。午前中は仕事があるので出かけていきました。 
     
     泣いてはいるけれど、こうやって日記を書けるのは皆様の励ましのおかげです。日記を書くことで、取り乱さないように冷静に状況を判断しようとしているのだと思います(職業病ですね)。昨夜一晩がんばったくーちゃんのことを、心配してくれている皆様にはお知らせしなくてはと思いました。でもわたしが病状のくーちゃんのことを書いているので皆様が自分の愛ハムについてあまり書きずらくなっているみたいで、本当にごめんなさい。ここは皆様の日記ですから書いてくださいね。
     本当に皆様ありがとう。くーちゃんは今までで一番つらい状態ですが、今までで一番がんばっているときだと思います。

  • 覚悟・・・
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-16 23:00:18
  •  夕方になってくーちゃんの活動がいっそう悪くなってきました。眠り方も、調子がおかしいときの感じになりました。
    トイレも分からなくなり、床で排尿します。お尻は粘液便が出るためぬれています。
    ゆうがた、そんな姿を見て思いっきり泣いてしまいました。
    夜9時半ぐらいに体に触ると体温が低下してきているみたいです。だんなが帰ってきていたので補液の注射をしました。食事は抱き上げてもうとうとしてしまうので、とても食べられる状況じゃないので強制給餌はもうしないことにしました。かえって体力を消耗してしまうし、誤嚥しかねません。
     そして夜10時20分ぐらいから呼吸の回数が減ってきている感じがします。
    いまは保温のため、ヒーターの上で眠っています。自力ではあまり動かなくなりましたが、床に移動したりしています。身の置き所が無いのでしょうね。
    苦しそうな呼吸でないのが救いです。
     
     今はだんなとくーちゃんの仲良しのアザラシのゴマちゃんと一緒に、くーちゃんを見守っています。みんなくーちゃんが大好きです。泣いちゃいけないと思っても、直ぐ涙が出てしまいます。今は少しでも穏やかに休むことが出来るように、皆様、ちいさな命の為に少しでも良いので祈ってあげてください。お願いします。

  • 一難去ってまた・・、そして木小屋撤退
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-16 14:22:53
  •  深夜2時までは普通だったのでその後仮眠をとり、4時半に食事のため起きてケージをのぞいたら、床に敷いてあるキッチンペーパーに、こげ茶っぽい軟便を指で擦り付けたようになっていた。トイレのペーパーにはおしっこをした形跡があり、まだ乾燥せず湿っている。小屋の蓋を開け、くーちゃんを起こし持ち上げると・・・・。
    臭腺のところまで茶色の水様性のものでびしょびしょの状態だった。
    それを見た私の口から出たのは「そんなに辛いの、くーちゃん・・・」だったと思う。
    なみだがぼろぼろ出てしまったのだけれど、泣いてる場合ではない・・・、と気を取り直した。
     
     手や足も茶色い軟便で汚れていたので、熱いお湯で絞ったタオルでふき取るが、お腹の3分の2まで汚れていると、拭いた位ではどうにもならない。あまり長くやっていても気化熱で体温が奪われ、体力が消耗するので、水分をふき取るぐらいにとどめる。その後、ホットカーペットの上にくーちゃんを乗せ、綿で体を覆い、その上からさらに自分の手でくーちゃんをそっと覆うようにして暖めた。約一時間ぐらいしてもくーちゃんはそのまま寝たまま。そっと抱きかかえ、おなかの毛がほぼ乾燥していたのでケージの小屋に戻した。汚染されないよう、木小屋から牛乳パックのお手製小屋に変更した。
     少し仮眠を取り朝7時過ぎに起きてみると、今度は小屋に敷いてあるペーパーに茶色の水様のしみが・・・。お尻もすでにびっしょりになっている。時間が経つにつれて、性状がどんどん水様になっているので、だんなを仕事に送った後、病院へ向かった。

     不思議なのはこれだけ水様の便が出ているのにくーちゃんが比較的元気なこと・・。病院に向かう途中も、下痢をしていて、しかもそれが量は多くないものの、だんだん血性になってきているのに・・・。お尻やお腹を見なければ昨日とあまり変わらない動き。以前下痢になったときは、今回のようなひどい下痢ではないのに、すごくぐったりしていた。一気に体重が減ったので「死んじゃう」と思ったくらい。
     結局、診察の結果、便からは異常なものは出てこなかった(ほっ)。補液の注射をしていたおかげで下痢をしても比較的体力を温存できたらしい。体重は34~35グラムと気持ち右肩下がり。今回の下痢の原因は確定はできないが、全身状態が悪いことは確かなので、何がおきてもおかしくない。血便になってきているし、注射針を刺していないところなのに内出血ができたりしているので血小板も下がっているのかもしれない。
     下痢止めの薬をもらい、昨日に引き続き造血作用の薬も注射してもらった。治療プランとしては食事・注射は継続、1~2日しても症状改善が無ければ、薬を変えるとのことだった。
     
     ここまで、必死に治療することがくーちゃんにとって本当に良いことなのかどうか、自信が無くなる時がある。人間のエゴって思う人もいるだろうなあ・・と。でも、自宅で出来る事をするのは無駄な延命処置だとは思わないことにしている。考えたくないけれど、命は限りあるものだから、いつかは別れがやってくる。その最後のときに本当はきちんとした酸素投与が受けられる病院のほうがラクなのかもしれないけれど、でも、その時は自宅で・・・、と、だんなと相談して決めた。
     
     くーちゃんはきっと昨日の2歳8ヶ月になった日を少しでも元気な状態で迎えたかったのかもしれないね。これを書いている今も、当の本人は小屋から顔を覗かせてすやすや眠っている。本当に具合が悪かったらこの姿勢はとらないから、下痢はしていてもそれなりにいまは落ち着いているんだね。下痢が止まってくれれば、たとえお腹の毛がガビガビになって、ウンチのくさいにおいが取れなくたってかまわないよ。ひどく苦しくないのが唯一の救い・・・。午後になってやはり疲れたみたいで、活動力が低下している。注意深く見守っていこう。

    PS,皆様いつも長くてごめんなさい。m(_ _)m

  • 在宅治療
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-15 22:34:14
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     くーちゃんはやはり今日も、トイレと食事以外のときは眠っているけれど、補液のおかげで少し皮膚や毛並みに改善が見られた。濃縮尿の改善も。でもやはり、まだしばらく、補液を継続する必要があること、そのほか呼吸器系の障害は今のところはないが、貧血があるとのことだった。
     
     それで、自宅で短期間だが朝晩2回、補液のための注射をすることにした。
    というより、実を言うと昨晩と今朝も自分たちで行ったのである。先生にも診てもらっているが、注射された液はきちんと吸収されているようである。
    「ええっ!!そんなことしていいの?」
    と思うでしょう・・・。勘違いしないでね。先生が「やってください」と強制した訳ではなく、きちんと考えてあくまでも「やります」とこちらが決めたのである。
     実はくーちゃんの家族である私たちは医療従事者。動物と人間という違いはあるけれど、医療という面では共通することも多い。そうでなければ病院の先生も絶対に勧めない。お互いの信頼関係?の上での決断なのだ。毎日の移動のストレスを減らしたいこと、血管内に直接入れるような静脈注射ではないので、きちんと保定のコツも教わった上で、今回の注射は手技的にはできると先生も私たちも判断したのである。何に気をつけなければいけないか・・・、も分かっている。ただし、きちんと吸収されているか確認しないといけないし、吸収されないようなら浮腫のようになってしまうので方法を変えなければならない。継続するか中止するかのきちんとした判断も必要になってくる。責任重大、だけどがんばろう。
     くーちゃん自身の体調も今日が一番良い感じで、先生も
    「とりあえず、月曜日の最悪の状態からは今のところ抜け出しましたね。良かったですね。」
    と言ってくれた。それでもやはり、急激に怪しくあちこちにできている腫瘍のようなものを考えると、今後再度急変する可能性は十分にあることは変わらないのだけれど・・・。病院にはできる限りのことはしてもらっていると思う。あとはくーちゃんの体力しだい。ゆっくり休んで、しっかり食べてほしい。

     それにしても、おめでとうくーちゃん!!
    今日でくーちゃんは生まれて2歳8ヶ月を迎えたね、辛いのにがんばってるね。細かく砕いたほんの少しのひまわりの種を、指にしがみつくようにうれしそうに食べたくーちゃん。私たちは奇跡を信じてるよ。

    *くーちゃんの一言*
     注射は痛いけど、体が楽になるからぼくがんばるよ。体重も今日は35グラムになったんだよ。きょうは僕のお友達、アザラシのもう1人(匹)のゴマちゃん(お母さんはごまちゃん)もお祝いしてくれたの。ちょっと毛がぼさぼさで、<みだしなみ>が整ってないけど、勘弁してね。

  • 脱水
  • ごまちゃん@くーちゃん/老八ムくーちゃんと弟ももちゃんの独り言
  • 2003-05-14 20:14:13
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     昨晩~今朝の様子はというと、SFを食べるのに起きた(起こした、が正確)以外は、ほとんど寝ていた感じ。性状を観察するのにキッチンペーパーを使用しているのだけれど、おしっこの一回量が少なく、やや色が濃くなっていて、今朝体重は33グラムまで減っていた。脱水傾向に違いないと思った。
     肝心のウンチは明け方に昨日と同じようなひも状のものが1.5センチぐらい出たらしい(深夜2:30までは出ていなかったのでそれ以降に出たのでしょう)。その後、朝10:00に見たら、先端が数珠状になりかけているひも状のウンチだった。少しずつだけれど、おなかの調子が回復しているのかな・・・、と思った。

     日中もトイレと食事以外は小屋の中で寝ているくーちゃん。昨日の夜から今日までに、いいことも悪いことも発見した。

    まずいいこと・・・。
     元気だったとき、いつもからだの痒いところを後ろ足で一生懸命掻いていたくーちゃんが、おとといはあまりに元気が無くて、そんなしぐさはまったく見せなかった。でも、今日はそのしぐさも見せてくれている。食事のときの、飲み込み具合がよくなってきている。

    そして悪いこと・・・。
     体の水ぶくれみたいなものが増えてきている。前からあったやつは大きくなっているみたい。触るとぶよぶよしてる。胸やおなかの白い毛が全体的に薄くなって、背中の禿げがこの3日でかなり広がってしまった。その禿げている部分の皮膚が、脱水のせいかシワシワがひどくなっているみたい。あと、すこし歩き方がよれよれしてるみたい。

     今日はそんなわけで、病院ではいつもの注射のほかに脱水改善の補液の注射もしてもらった。毎日だもん、痛いよね。注射の時、「きゅっ!」と鳴いたくーちゃん。。昨日までは鳴く元気も無かったよねえ。
     体にでき始めた水ぶくれみたいな腫瘍が、一気に増えているのが気になる。今はほんの少しだけ回復しているのだけれど、この腫瘍が今後の体調にどう影響を及ぼすのかな・・・、すごく心配・・・。
     でも、まずは脱水が改善しますように・・・。

    *今日のくーちゃん*
     ほんとうにみんな、はげましありがと。読んでいるごまちゃんの目にじんわり涙がにじんでいたよ。僕だけじゃなくて、ターボちゃんもすうちゃんもいろいろ大変なんだね。お母さんに笑ってもらえるようにみんなで早くよくなろうね。ここのハムちゃんたちは、みんな良い家族に恵まれて幸せだね。